臓器移植についての授業

6月の最終週、高校3年生の保健授業を各クラス1時間受け持つことになりました。内容は「臓器移植について」で、本来の担当である山崎先生の1学期最後の時間を戴き、この題材の授業を受けて、臓器移植についてどのように思っているかを話し合い発表してもらいました。いろいろな角度から臓器移植の実態やその制度の現状を考えて、臓器をあげる権利あげない権利、もらう権利もらわない権利があることを前提に、自分はどのような考え方なのかを発表し話し合ってもらいました。意見は様々でしたが、これは正解のある問題ではありません。他人の意見を聞き、自分の考えを振り返ってみることが大切なのです。いのちについて考え判断するその重みを知ること、それがこの授業の目的です。

脳死は死亡全体の1%ほどと言われていますので、実際に臓器提供の問題に関わる可能性は低いと思いますが、同様の問題で家族が延命措置を受けるかどうか判断しなければならないなど、いわば命の選択を迫られることはあることです。これらは、事前に考え意思を確認しておかなければ判断は難しいことです。意思を確認したとしても、複雑な思いは残ると思いますが、話し合いができずに判断するより納得できるものになるでしょう。重い話ではあると思いますが、一度ご家族で話題にしてもらえたらと思います。

トキワ松学園では、日本の臓器移植法の基、初のドナーが現れた1999年より臓器移植の問題を保健の授業で取り上げてきました。一つの問題から課題を「見つけ」てそれを「調べ」、考えを「わかちあう」、ここにもトキワ松学園の教育がしっかりと脈打っているのです。