『夢はいつからでも追いかけられる』

20180108

新年おめでとうございます。今年もトキワ松学園をよろしくお願いいたします。

今回は3学期の始業式でお話ししたことをご紹介します。

平成として丸々1年ある最後の年になるのであろう平成30年がスタートしました。皆さんはどのような目標を持った1年にしようと考えているでしょうか。

昨年の12月、ある卒業生のイラストやそのグッズが都立大学の小さなギャラリーにおいて期間限定で展示販売されていることを知り、本校の先生と一緒に行ってきました。その卒業生は、私が学年主任をしていた時の生徒で、学年のTシャツをデザインしたりするイラストの好きな生徒でした。しかし高校では美術コースには在籍せず、違う方向を考えながら大学に進学していきました。

その彼女が絵の世界へ・・・。事情を聞いてみると、大学卒業後、自分の本当にやりたいことは何だったのだろうと悩んだ末、一念発起してアルバイトで学費をため、親に頭を下げて海外の美術大学に入りなおし現在に至ったそうです。そこには言葉に表せない努力と苦労があったようですが、今自分の納得できる道を見つけて全力で突き進んでいる彼女の顔はとても輝いていました。

平成30年のお正月を迎え、第94回箱根駅伝が行われました。青山学院大学が4年連続の総合優勝をしたことは皆さんもご存知でしょう。毎年、様々なドラマを生むこの駅伝大会で、私が気になった選手は、東京国際大学の1年生、渡辺和也選手30歳でした。彼は高校卒業後一度実業団入りしてオリンピックを目指しましたが、リオデジャネイロオリンピックの出場権を逃し、目標を失って走れなくなってしまったのだそうです。しかし、その後「将来指導者になるため、大学に入って教員免許を取ろう」と心機一転を図り、昨春東京国際大学に入学しました。そして陸上部へ入り、先ずは大学、仲間のために自分の力を役立てようと努力を重ねてこの箱根駅伝に出場しました。これからも1年生の仕事をしっかりこなしながら、年下の先輩たちともコミュニケーションをとり、シード権を目標に頑張っていくそうです。多くの経験を積んだ素晴らしい教員になれるのではないかと思います。

この2人は、遠回りしたように見えるかもしれません。しかし、長い人生の出発点でのわずか数年間は、決して大きなことではなく、またその間に経験したことも無駄な事ではないのです。それより、本当のやりたかったこと、新しく見つけた最良と思われる道に突き進むことは、素晴らしいことだと思います。やたらに目標を変えて、すぐにあきらめてしまうこことはよくありません。しかし、熟慮のうえ覚悟を決めて変更することは本当の自分を見つけるチャンスなのです。人一倍努力は必要だと思いますが、納得できぬまま諦めてしまうより、勇気をもってやり直してみたり、新しい目標に切り替えることも必要なことだと思います。

もうすでに自分の目標のある人もいると思いますが、まだ将来の目標を見つけられていない人もたくさんいるでしょう。時間をかけて本当の自分のしたいことを見つけて欲しいと思います。皆さんもそのためにいろいろなことを考え経験する1年にしてください。