入学から一ヶ月余。元気に学校生活を送っている1年生に対して、道徳の授業を行いました。中学生活の土台を築くこの時期、最も大事なのは「いい習慣づけ」です。そのために、毎日担任や各授業の先生方が生徒たちと対話を重ね、意識づけを行っています。また、生徒が『毎日の学習と明日の準備』の冊子に記録し、それを保護者→担任が確認、助言することで、生徒が自分で時間のやりくりができるよう後押しをしています。初期の段階での学校・家庭間のこのやり取りを通して気づくことも多くあり、生徒自身を自立させるためにも重要な役割を果たしているのです。
そんな学習・生活習慣が定着してきたこの時期。まずは中学生になって自分で頑張っていることを挙げてもらうと・・・。『早起き・電車通学・勉強と部活の両立・時間管理・自分からあいさつ・本をたくさん読む・健康管理・楽しいクラスをつくる・苦手科目の克服・自主性』など様々なことが出てきました。
全員が部活動に入っているので、忙しい生活の中で勉強と部活動を両立させていくことに一生懸命な様子がうかがえます。また、小学生の時に果たせず悔しく思っていることや、今の自分の課題や悩みを語る生徒もいました。出会いから間もない段階のクラスですが、あるがままの自分を出せているのは、それを受け入れるクラスの土壌ができているからこそのこと。自他肯定感を醸成するための大切な基礎が培われていることが確認できた思いです。
トキワ松学園はひとりひとりのよさを互いに認め合い、互いに伸ばしていく学校です。学園創立の歴史と三角錫子先生の建学の精神をたどった授業でしたが、これからの6年間のトキワ松生活での一日一日を大切に積み重ねることで、「はがね」と「すみれ」をしっかり根付かせてほしいと願っています。
