茶席を楽しむ

 女性ならではの感性を磨き、日々の生活の中に生かせるよう体験しながら学ぶセンスアップ講座。12月テスト後に中学各学年で行われましたが、今回私は中学2年生を対象に「茶席を楽しむ」を行いました。クラスが2グループに分かれ、和室では茶会に招かれた時の作法を、カフェテリアではテーブル席で友達に点ててあげるなど日常に取り入れられる茶道を経験します。茶道のセンスアップ講座ではいつも茶道部の生徒たちが手伝ってくれますが、今回はみどり会(同窓会)の大先輩方にも指導者として加わっていただき贅沢な講座となりました。

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 和室では、釜の湯の沸く音だけが聞こえる静寂の中で点前が進みます。茶道部員の点前をじっと見入る生徒たちは、器の扱いや、次席の方に対する「お先に」礼、受け礼などを繰り返し練習するうちに、美しい所作が自然にできるようになっていきました。やや緊張気味の生徒たちも、大先輩からていねいに教えていただき季節感あふれる菓子とお抹茶を楽しむことができたようです。 

 日本の伝統文化である茶道を習い、身近なものとして自分の中に取り入れる姿勢を培うことは、情操教育のみならずグローバル教育としても意義あることと考えています。生徒たちの感想を読み、今後の充実のさせ方に思いをめぐらせているところです。

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「自分でお茶を点てたのは初めてでしたが、ほめられて嬉しかったです。手順を覚えることができ、とても楽しく有意義な時間を過ごすことができました。足は少し痛かったけれど、いい経験になりました。ありがとうございました。」

「和室では、足はすごくしびれてしまいましたが、おいしい和菓子とお茶をいただけてとても楽しかったです。家でできるということを教わり、日本の伝統文化なので家で家族に点ててあげたいと思いました。」

「お茶が熱かったり足がしびれたり、大変でした。茶道部の人がすごいと思いました。」

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「貴重な体験ができて本当によかったと思います。大先輩からのご指導もわかりやすく、楽しかったです!」

「とてもためになりました。1時間正座しているがすごくつらかったでしたが、いろいろな作法を学んだので、これから是非生かしていきたいです。お茶がとてもおいしかったので、自分の家でも飲みたいと思いました。ありがとうございました。」

「小学校1年生の時に少しだけお茶を習っていたことがあり、その時の記憶を思い出しながらできました。足がしびれて大変でしたが、この体験はいつか役に立つと感じました。教えて下さった先輩方には感謝の気持ちでいっぱいです。」

夢を夢で終わらせない!

 卒業生の持木華耶さんがお母様と一緒に校長室をたずねてくれました。現在大学4年の持木さんは、来春から美術院の国宝修理所に務め、念願だった仏像等の修理技師の道を歩むことになったのです。美術院は岡倉天心が1898年に創設し、以来国宝や重要文化財指定の仏像彫刻などの修理を行ってきた唯一の団体です。中学生の頃からその仕事に就くと決めていた持木さんは、高校から本校に入学し美術コースで充実した3年間を過ごしました。卒業後進学した武蔵野美術大学では彫刻を専攻し、仏像修理に携わっている先生にも教わる機会を得て、決意を新たに難関の試験に挑んだようです。

 そして美術院の西川杏太郎理事長は、かつてトキワ松学園の理事長でもあった方です。仏像修理の第一人者である西川先生のもとで本校の卒業生がお世話になることになるとは、まさに二重の喜びです。日本の歴史文化の財産を未来につなぐという重責を担う持木さんの活躍を、これからも応援したいと思います。 

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「トキワ松に入学して3日目にはずっとこの学校にいたように感じ、ここなら自分を出せると思いました。」

   ― 「夢を夢で終わらせない!」は本校の進路指導方針です ―