心に火がついた!

 昼休み、職員室前の廊下。ある高校生が実力テストの結果を先生に見せています。この夏頑張った成果が表れたのです。その生徒にとって英語は好きだけれと、今ひとつ自信が持てなかったようです。でも、来年の受験を意識するようになり、夏休みには7月と8月の講習を受け、毎日コツコツ勉強したといいます。前回に比べ偏差値が10以上上がり、今後の勉強の仕方を相談していたのでした。通りかかった私がたずねると、うれしそうに表を見せてくれました。

 「Tokiゼミを活用し、他の日も学校に残って自習して、わからない点は先生や卒業生のチューターに教えてもらうのが一番手っ取り早いわよね。」 集中力が持続しにくい時の学習計画の立て方のコツを伝授すると、すっかり心に火がつきました。

 『よし、やる気出ました。がんばります!』 目を輝かせながら教室に戻る彼女の後姿に、もうひとりの先生とVサインを交わすのでした。

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 気合を入れたいときは、いつでも校長室にいらっしゃい!

中3ダンスの曲完成!

 今日、卒業生の福田有理さんが一枚のCDを持ってきてくれました。中学3年生がスポーツ祭典で踊る曲を、校歌をアレンジしてつくってほしいと頼んでいたのが完成したのです。

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中学3年といえば、背伸びしたかったり時には反抗したり、最も多感な時期であるけれど、自由で伸び伸びして、ありのままの自分でいいんだと、自身を振り返り思ったそうです。本当にキラキラと輝いている年齢だから、そんなきらめきと躍動感にあふれた編曲にしたいという思いが込められた曲が出来上がりました。

 生徒達が両手に大きな旗を閃かせ踊る姿を想像しながら曲を聞いてみます。すると、シンセサイザーのリズムでポップな仕上がりになっていて、好奇心旺盛で元気一杯舞う生徒達の姿が目に浮かびます。この曲ならみんな大好きになると確信しました。

 福田さんは、洗足音楽大学で音響デザインを学び、卒業後は難関のセガに入社し、ゲームのサウンドチームに入りました。私は疎いのですが、「龍が如く」の効果音を担当しているというと生徒達は皆歓声を上げるので、きっと有名なのでしょう。忙しい仕事の合間を縫って、母校のために力を貸してくれたのです。

 福田さんは、今でも最も仲のいい仲間はトキワの友人たちであり、トキワ松で様々な行事を自分達で作り上げ、思い切り楽しんだまさに「青春の日々」が今の自分につながっていると言い切ります。確かに彼女は、マンドリンギター部で6年間活動し、音楽コンクールでは伴奏者として毎年クラスをリードしていました。何事にも一生懸命燃える。それが困難を克服する原動力になるし、苦労を財産に変える力になっていると言います。

 卒業生の想いが、新たな命を吹き込んだ校歌のアレンジに乗って後輩へと受け継がれていく、こんなうれしいことはありません。

 さて、この曲のタイトルは・・・。ダンス指導担当の佐々木先生にバトンが渡りました。どんなタイトルになるか、楽しみにしたいと思います。

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                                              ▲昨年度の中3 集団演技

「まごころ」

 ほんの数日前に届いた封書。差出人を見ると、あるデイサービスセンターとあります。何かの案内かと思いながら開くと、それはお礼状でした。

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 そのセンターでボランティアの募集をしたところ、本校の高校生が応募したというのです。いくらボランティアといっても、高校1年生にって、この仕事は思った以上に大変だということを伝えた上で来てもらうことにしたといいます。

 お年寄りの話し合い手になるということは、年齢差があるため予想外の困難があり、スムーズに話せないことも多々ある上、このセンターは他所に比べ利用者数が大変多いため、まるで戦場のような慌しさになるからです。実際、状態が不安定な方や認知症のためにコミュニケーションが難しかったり、時には口より先に手が出てしまうような方もいらっしゃるそうです。

 そんな中で、生徒は初めての経験ながら、任されたことに一生懸命励んだようです。そのひた向きさが、所長さんに筆を取らせたのでしょう。

 「ベテランの職員にも、Aさんの活動は刺激になりました。どうしても仕事に慣れてくると、初心を忘れてしまうことがあります。仕事には慣れていて、言葉遣いも丁寧であっても、心がこもっていないことがあります。Aさんの活動は、慣れていないためぎこちなさはありましたが、心がこもっていました。普段の業務が忙しいといった言い訳で「まごころ」を忘れていた私達が、何も知らないAさんから教えられたことの大事さを、忘れることがないようにしていきたいと思っております。」

 そして、彼女の話しから、トキワ松学園の教育方針が人間形成に力を入れているということ、部活動を通して「周りを見て行動する」ことを意識できるようになったことなどが伝わったというのです。

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 翌日私から礼状のことを聞いた時、それまでボランティア活動をしたことがなかったので、お母様を通じて知ったその機会に応募しようと思ったと、はにかみながら彼女は話してくれました。はじめは大変緊張したけれど、利用者の方々に喜んでいただけて、いろいろなお話を交わすうちに、気持ちが通い、彼女自身とても楽しんで活動することができたと言います。

 彼女にとって、まさに「まごころ」が結んだ一期一会だったのではないでしょうか。お忙しい中わざわざ御礼状を下さったことに感謝するとともに、「まごころ」を大切に毎日を送る生徒を誇らしく思いました。

 

総合司会の大役を果たす!

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9月11日(日)、記念すべき第50回目黒区体育祭の開会式が目黒区立中央体育館で

行なわれ、私も出席してきました。36に及ぶ競技の選手団代表が集い、スポーツの秋に

ふさわしい大会の幕開けです。そして、この開会式で、放送部の部長・副部長である二人が、

総合司会の大役を仰せつかったのです。少し緊張しつつも、ふたりは1時間に及ぶ式の司会を

立派に務め、お褒めことばをいただきました。経験は何にも替え難い貴重な学習の機会です。

ふたりとも、この経験を次のステップにつなげることでしょう。堂々とした司会ぶりでしたよ、

ご苦労さまでした!

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作品例の厚いファイルが財産です。

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 今日は、昨日『キャンパスライフを語る会』で後輩たちに熱く語ってくれた大屋美咲さんの

大学での活躍を紹介したいと思います。大屋さんは、女子美術大学芸術学部デザイン工芸

学科ビジュアルデザイン専攻の2年生で、特にさまざまな印刷技法に興味をもって学んで

います。タイポグラフィーや、写真、活版印刷など幅広い表現に取りくんでいて、雑誌制作の

課題では、「りんご」というテーマで特集を組んだそうです。本物のりんごからPCで表皮を

スキャンし、その画像を合成してコラージュして、新しい表現にチャレンジしたと言います。

また、「児童美術研究会(通称ちび研)」に所属し、工作ワークショップで小学生を教えて

います。今年は型紙をもちいたステンシルの技法でかわいいエコバックをつくりました。

 大屋さんは、高校1年の頃から3年間、デッサンやデザインの作品例のファイリングを

続けました。れは美術の先生のアドバイスによるもので、大学での創作活動にも大変

役に立っているそうです。その分厚いファイルを見て、後輩たちは大いに刺激を受けて

いる様子でした。

 トキワ松での美術教育を土台に、大学でも力をつけ、生き生きと創作活動を続ける。その

姿勢が後輩たちに伝わり、生徒達の中で漠然とした希望でしかなかったものが目標になり

決意になっていく。トキワ松では、『キャンパスライフを語る会』だけでなく、個別相談でも

多くの卒業生たちの応援や助言が在校生の心に火をつけているのです。

19歳、それぞれの夏

今日は、この春卒業したばかりの3人が校長室を訪ねてくれました。

『夏休みの間は、小学生の時にお世話になった日能研でアルバイトをしています。

小学生は元気いっぱい。静かにさせるのが大変な時も多いけれど、頑張ってます。』

『トキワ松のG.S.(Global Studies)やO.S.(Oral Skills)の授業で学んだことが、今

役に立っていると実感しています。大学のディスカッションの授業ではネイティブの先生に

教わっていますが、自分の考えを述べる時に使える表現のストックがあるので、素早く

反応することができます。また、社会問題などいろいろな内容について英語を通して

学んだので、抵抗や躊躇なく議論に加わることができるように思えます。』

『大学生活を満喫しながら恋もして、今幸せです!』

19歳のそれぞれの夏です。さて、どの報告がどの卒業生についてかは、皆様の想像に

お任せすることにいたしましょう。

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卒業して8年

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今日は4人の卒業生に会いましたが、そのうちの宮里さんと松尾さんをご紹介しま

しょう。私も直接教えた2004年卒業のこの二人は、今は二十代後半。宮里さんは

1歳半の優音くんのよき母になっていました。元気いっぱいの優音くんは、広いエント

ランスや長い廊下を見て走る気満々、一時もじっとしていません。片時も目を離せない

毎日の子育ては大変だけれど、楽しくて充実していると話してくれました。ご主人の

ご両親と同居といいますから、今どきとしては珍しいかもしれませんね。子育てを支えて

くれ、本当に助かり心強く思うと言う宮里さんは、きっとご主人一家と円満な関係を築く

ことができているのでしょう。とても幸せそうな様子でした。

 松尾さんは、卒業後しばらくしてとにかく日本を脱出したい、なぜだか説明できない

けれどニューヨークに行こうと思い、決意どおり渡米し5年経って帰国。英語も使える

強みを生かし、ISSEI MIYAKEで外国のお客様の応対にあたっていたといいます。

3日前に退社し、これからまた海外に出ようというモードに入っているとのこと。今後は

何を求めてどこに行くのでしょうか、また楽しみです。ふたりと話していたら、通りかかった

マリアン先生が合流。ごく自然に英語で話しが続くのでした。

 最後になってしまいましたが、二人が今日来校したのは、近々結婚予定の友人渡邊瑠奈

さんに贈るビデオレターを撮るためでした。瑠奈さん、ご結婚おめでとうございます!

末永くお幸せに!!

『美の追求』

 今日、終礼で高校1年B組に行ってきました。 文化祭のクラス発表

『美の追求』について、各自が決めていたテーマに沿って夏休みに

取り組んだ内容や今後の課題について発表するのを聞くためです。

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昨日(2日)から1週間かけて、朝終礼を使いひとり3分以内で全員

プレゼンするそうです。質疑応答の時間を取れないため、聞き手は

質問や意見をメモし、後で発表者に渡し内容を深めるための参考に

してもらうということで、参加責任者の差配のもと、手際よく7名の

生徒がプレゼンを行いました。各自の調査研究内容は、「エクササイズ

方法の比較」「化粧品等に使われる有害物質」「健康によいダイエット」

「動物実験について」「昔と今の美的感覚の違い」「化粧品の被害」など

多岐にわたっています。ウォーキングや腹筋運動を実践したり、実験の

ビフォー・アフターを記録と写真に収めたりと、それぞれが工夫をしながら

研究を深めている様子が伝わってきました。何より、クラス全体が学び合う

雰囲気にあふれ、よりよいものを目指そうという姿勢ができているのが

本当にすばらしく、頼もしい限りだと思いながら教室を後にしました。

文化祭まで4週間。クラスでさらに知恵を出し合い、きっと内容の濃い発表に

仕上げていくことでしょう。

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