高2 修学旅行に同行して

10月30日、待ちに待った修学旅行。高校二年生は最初の目的地に向けて、東京駅を出発しました。前日まで心配されていた台風も、深夜の内に日本列島を離れ、風はときおり強いものの雨は上がり、午後には台風一過の快晴となりました。この夏、中学生のサマースクールも大雨の心配をしており、両方を引率した私が雨男かとも思いましたが、有難いことに結局どちらも天候に恵まれ、予定通り実施することができました。

新神戸駅から淡路島に渡り、「北淡震災記念公園」で阪神淡路大震災を体験された方の講話の後、震災体験館で地震体験や野島断層の見学を行いました。

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その後、神戸市内に戻り「神戸防災技術者の会」の皆さんに市内を案内していただきながら、震災・防災についてのお話を伺いました。どちらも、いつ起こるかわからない地震や、その他の災害に対する準備がいかに大切かということを実感できたのではないかと思います。

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夕食は、六甲山の夜景を見ながらのジンギスカン。昼食との間が少し長かったこともあり、綺麗な景色より食欲が勝っていたようです。

 

2日目の午前は、日本三名城(諸説あり)の一つ姫路城の見学です。天守閣の大きさに驚きながら、観光客の多さにも驚きました。午後は2コースに分かれましたが、私は「備前焼・長船コース」へ。まずは「備前おさふね刀剣の里」へ。日本刀は女子高生には興味が薄いかと思いきや、ゲームの影響もあり意外と詳しい生徒も多く、ガイドの方も非常に驚いていらしたと共に、解説にも熱が入っていらっしゃいました。その後、備前焼手びねり体験をしました。徳利を作ったつもりがどう見ても花瓶で、焼き上がりがとても心配です。

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3日目は、まず倉敷へ向かいました。大原美術館をスタートに、美観地区を班別自主研修です。自由に昼食をとり、お土産も購入できる生徒たちにとっては一番楽しみにしていた時間だったのではないでしょうか。

午後には尾道に移動し、ここでも班別自由散策をしました。展望台から見た瀬戸内海の眺めは素晴らしく、生徒達から「ここに住んでみたい」という声も上がっていました。

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4日目は広島の「平和学習」です。平和公園広場で原爆によって亡くなられた方へ黙祷を行い、平和への誓いを新たにしました。その後、平和記念資料館会議室で被爆体験をされた方の講話がありました。原爆は亡くなった方だけでなく、その周りで関わる全ての人の人生をも狂わせてしまうものだということを、改めて考えさせられました。貴重なお話をありがとうございました。

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昼食は、「お好み共和国ひろしま村」で名物広島焼きをいただきました。大きな広島焼きでしたが、ほぼ全員完食し、お店の方との会話も楽しく胃も心も満足でした。

午後は呉市に移動して、「大和ミュージアム」「鉄のくじら館」を見学しました。海辺の公園から見える造船所には製造中の巨大タンカーもあり、船の町の呉は迫力満点でした。

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最終日は宮島口からフェリーに乗って宮島へ渡りました。厳島神社参拝の後、自由行動となり島内の見学をしました。丁度満潮の時間にあたり、鳥居の下まで行くことはできませんでしたが、お土産のもみじ饅頭をたくさん抱え、修学旅行の最後を楽しんでいました。

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昼食は、アナゴ丼とカキフライに殻付焼きカキと地元の名物を沢山いただくくことができました。

今回は全日天候に恵まれ、瀬戸内の名所や自然を満喫すると共に、バスガイドさんを始め、各所で解説をしてくださった方々のおかげで、より深く震災学習・平和学習を行うことができました。生徒達にとって思い出深い旅行になったのではないでしょうか。皆様ありがとうございました。

「救急業務協力者感謝状」贈呈式

9月8日、目黒消防署にて救急業務協力者感謝状贈呈式が行われ、トキワ松学園高等学校に消防署長感謝状が贈呈されました。

トキワ松学園では1997年の臓器移植法施行より、保健体育科で「いのちの授業」として生命倫理を中心とした、臓器移植について考える授業や、救急救命協会のご協力を得て、最新の心肺蘇生法を学ぶ実習などを行ってきました。水泳の授業では、着衣泳や救助法を学び、心肺蘇生法につなげて命の大切さを学習しています。また、女子校ということもあり、赤ちゃんの救急法にも力を入れています。

それらの活動により、今回感謝状が授与されました。これからも救える命を救うための知識や技術を学び、いのちの大切さを考える授業を展開していきたいと考えています。

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中3サマースクールに同行して

8月22日~25日まで、中学3年生の宿泊行事「サマースクール」を引率しました。トキワ松学園では中学の修学旅行をただ名所見学するだけにせず、日頃体験できない農業を中心とした仕事体験や、地域の方々とコミュニケーションを取り、社会性を身に付けることを目的とした民家泊を行っています。生徒達は、知らないご家庭でお世話になるわけですから、緊張しないわけがありません。しかし、そこはトキワ松生。すぐに打ち解けて、どこのご家庭でも楽しく過ごせたようです。宿泊地の富山県立山町は立山黒部アルペンルートの出発口で、山の反対側には富山湾があり、海と山にはさまれた広い平地です。海の恵みと山の恵みの両方がある、恵まれた土地といえます。生徒達も、旅行中の食事で出た新鮮な海鮮丼や野菜のてんぷら等に舌鼓を打っていました。

3日目、能登の輪島に向かいバスを走らせると富山湾や日本海が車窓から見られました。何か太平洋と違う、荒々しさの中にも郷愁の漂う日本海を、生徒の皆さんはどう感じたでしょうか。ただ、大雨の天気予報の中、行く先々で雨が上がり、日差しまで浴びることのできた幸運は、生徒達の日頃の頑張りのご褒美だと言えるでしょう。輪島では輪島塗の蒔絵体験とキリコ担ぎ体験を行いました。キリコ担ぎ体験では生徒達の担ぐキリコが丁度ふるさと納税で作られた最初のキリコであったため、b組さんが担いでいたとき、丁度来ていた地元の北國新聞の取材を受け、翌日の新聞に写真付きで載りました。

最終日は金沢に向かい、21世紀美術館の見学。様々な現代アートに関心と驚き、そして少しの?を抱きながら興味深そうに回っていました。ここはお土産売り場にも芸術的なものを売っています。そうそう本校理事長の著書「どんぶり金魚」も販売されているとか。昼食は兼六園の中の兼六亭で治部煮定食を戴きました。今回の旅行で生徒達は、地元の食材や、郷土料理も楽しめたのではないでしょうか。

雨の予報の中、ほとんどの行程をこなすことができ、生徒達も心に残るサマースクールだったと思います。この経験を大切にして、ますます成長していってもらいたいと思います。P1000300

千枚田

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キリコ会館

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キリコ担ぎ体験

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金沢 21世紀美術館

1学期 終業式

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少し前の話ですが、7月18日に行われた終業式で、以下のようなお話をいたしました。

4月の始業式で、「いろんなことにチャレンジしてみよう。あきらめないで最後まで頑張ることが大切で、この1年何か頑張ってみよう」というお話をしました。何か取り組めることを見つけることができましたか?この夏休みも一つのチャンスですので、普段できないことにチャレンジしてみましょう。

  1. 【読書、本の紹介】

また、昨年より読書の機会を増やしていこうというお話をしてきていますが、本を読むことはできていますか。また、どのような本を読んだらよいか迷っている人はいませんか?そこで皆さんにお薦めしたい本があります。「学校図書館の司書が選ぶ小中高生にお勧めの本300」という本で、学校図書館のスタンプラリーというイベントの際、配った特製ガイドブックで小中高生にお薦めの本を紹介しまとめたもので、本校の司書教諭の勝見先生と小澤先生も執筆に参加されたものです。ぜひこの本を参考にして、今まで読んでいなかったジャンルの本にも挑戦してみて、読書の幅を広げてください。

2.【災害の注意】

さて、4月よりここまで、いろいろなニュースがありましたが、最近の話題では九州の大分・福岡をはじめとする各地で、記録的集中豪雨の被害が起こり、残念なことに多くの方が犠牲になってしまったことでしょうか。まだ行方不明の方がいらっしゃるというニュースがあり、無事を祈るばかりです。そして、現在もどこで集中豪雨が起こるかわからない不安定な気象状況は変わらず、常の注意が必要になっています。異常気象のニュースは日本に限らず、世界各地で報告され、今までとは違う急激な気象の変化に予測が立たず、被害に及んでしまっていることが共通点のように思います。自然災害は経験がないことで予測が立てられず、被害が大きくなることが多いものです。いつもと違う激しい雨・風・雷といった状況では、早い非難行動が大切だと言えます。例えば雷は高い建物のある都心部では、いたるところに避雷針があって、直接人に落ちる可能性が低いため、警戒を緩めてしまいがちですが、私の住んでいるところは郊外で高い建物などがほとんどありません。一面田んぼの平地と、利根川沿いの土手が続く見晴らしの良い環境です。しかし、雷となると避雷針などはあまりなく、大変危険な状態になります。遠くでなっているからあわてなくても大丈夫といった油断から、毎年落雷の被害で命を落とす事故が後を絶ちません。東京にいても同じ注意は必要ですので、登下校中でも雷雲は時間がたてば通り過ぎていきますので、すぐに安全な屋内に退避するようにしてください。

3.【防災訓練】

今日はこの後、防災訓練として「COCOねっと」の利用訓練を行います。「COCOねっと」は登下校中、地震などの災害があった場合、ネット環境にあるところで携帯電話やスマートフォン、PCで保護者や家族との連絡が取れる災害伝言板です。使用方法を熟知して、万が一の災害時に備えましょう。また、登下校中の災害では、近隣の私立学校に避難すると、「緊急避難校ネット」というシステムで、この「COCOねっと」カードが役に立ち、学校や保護者への連絡につながります。私立学校に避難することも忘れないようにしてください。

4.【新生活指導その後】

新しい生活指導が始まって1学期間が経ちました。自分たちで学校のルールを守るという意識は持てているでしょうか。中3以上の学年ではイエローカード指導がなくなり、指導方法が変わりましたが、これからも自らの意識で、学校や社会のルールを守っていきましょう。

5.【カフェテリア改修の報告】

最後にカフェテリアのお話です。以前にもお話をしましたが、この夏休みを使って、カフェテリアを改修工事致します。地下に降りた通路から、横浜美術大学の作品が飾られ、カフェテリアの後ろの壁部分も含めて、ギャラリーとなります。床・机・いすなどはもちろん売店周りもきれいに変わります。生徒用お弁当の予約販売が再開されるのと同時に、パン類の自動販売機や、お昼に限定してですが、ヨーグルトやゼリー・プリンといったデザートの販売も一部行われます。詳しい利用方法や、ごみ捨てのルールは始業式でお話がありますので、ルールを守って快適なカフェテリアとして利用してください。

それでは、皆さん安全に注意して有意義な夏休みを過ごしてください。また、高3の皆さんは進路に向けて大切な時期だと思いますが頑張ってください。

『学年の団結』

早朝まで降っていた雨が嘘のように晴れ渡り、濡れていたスタンドがみるみる乾いていきました。グランドの芝生も驚異的な吸収力で水気を吸い取り、スポーツ祭典を始めてくださいと言わんばかりでした。そんな恵まれた天候の中、第68回スポーツ祭典が行われました。

併設校の横浜美術大学グランドで行うスポーツ祭典は、私がトキワ松に着任した年が最初で、今年が30回目になります。その当時は体育の日(その頃は10月10日でした)に行われ、天候によっては朝夕寒いくらいでした。フカフカな芝生の上で行う運動会というのは、なかなか体験できない贅沢と言えるのではないでしょうか。

トキワ松のスポーツ祭典は、中1から高3までの学年対抗戦です。めったに見ない対戦形式だと思いますが、それぞれの種目にハンディキャップをつけて競いますので、下級生にもチャンスがあります。開会式前に自然発生する、学年毎の気合を入れる掛け声は、否が応でも生徒達のテンションを上げます。昼休み後の応援合戦も、学年の先生を巻き込んでの大盛り上がり。大人数で心を一つにする貴重な体験だと思います。

トキワ松には沢山の行事があります。クラスでまとまる音楽コンクール。部活動・クラス・有志で頑張る文化祭。どのような集団でもまとまったときに出せる力は凄いものですし、団結した思い出は一生のものです。競技ですので勝った負けたはありますが、いずれも次へのステップとして受け止めてほしいと思います。

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中1

 

 

 

保健室の掲示板

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具合の悪い時や、けがをした時、トキワ松学園保健室では2名の養護教諭がいつも優しく対応します。養護教諭の仕事は日常業務以外に、4月の健康診断・サマースクールや修学旅行の引率など、いろいろな行事も含めて生徒の健康を見守り、救急処置やアドバイスをします。また、定期的に保健便りを発行して、日頃の健康にかかわる注意喚起も行っています。

在校生の皆さんは、保健室の前の掲示板をいつも見ているでしょうか?ほぼ月に1度のペースで、健康にかかわるトピックスが、手作りで楽しくわかりやすいようにして張り出されています。5月のテーマは「自分の体を大切に!!~見直そう、生活習慣~」です。臓器の働きを知り、異常を感じたら早く通院することの大切さや、生活習慣の見直しについて書かれています。トキワ松学園はもともと廊下に掲示物の多い学校ですが、こんなお知らせもうれしいですよね。今まで何の気なしに通り過ぎてしまっていた人も、今度是非立ち止まってよく見てください。

「元気な中学1年生」

いよいよ新年度が始まり、トキワ松学園碑文谷校舎でも小学校・中学校・高等学校と、それぞれに新入生を迎えました。朝、小学校新校長の栗林先生と共に出迎える校舎入口の登校風景は新鮮そのもので、枝垂桜の下を元気に登校してくる児童生徒の笑顔に、毎日元気をもらっています。

さて、中学・高校ではオリエンテーションが行われ、新入生にとっては新しい学校、新しい仲間との出会いに、期待と緊張の連続だったと思います。そんな中、中学1年生のオリエンテーションの最後にレクリエーションの時間をとり、プロジェクトアドベンチャーを中心としたゲームを行いました。中学1年生とのコミュニケーションをとれる絶好の機会でしたので、私がファシリテーターを務めました。

ゲームの前に4つの約束事、「一生懸命行う」「公平・公正に行う」「心身ともに安全に行う」「心から楽しむ」を確認し、クラスの枠を解いて仲よくすることも約束しました。最初はアイスブレーキングとして、簡単な「手遊び」や「尻尾取り」といったコミュニケーションゲームを行いましたが、皆とても元気で出会ってまだ1週間たっていない集団とは思えないほど盛り上がっていました。最後に「パイプライン」という30cm位の筒を2つに割ったものにピンポン球を転がしてみんなでつなげ、ゴールに運ぶゲームを行いました。10人程度が1組となり、息を合わせないとできない難しいゲームです。失敗を重ねながらも少しずつ意見を出し合い、最後は全チームゴールに運ぶことができました。少し難しいゲームだったにも関わらず、既に多くの生徒が自分たちで話し合い調整していく力を持っていることには大変驚きました。しかし、何よりも楽しく過ごしてくれたようで、とてもうれしく思います。今後、高校1年生や他学年とも積極的にコミュニケーションをとっていきたいと思います。

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第69回 高等学校卒業式

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好天に恵まれた3月3日、平成28年度 第69回 トキワ松学園高等学校卒業式が挙行されました。卒業生ひとりひとりの晴れやかな笑顔が印象的な、とても明るい卒業式でした。卒業証書を手渡し、目の前で巣立っていく卒業生の姿を見送るのはとても感動的で、できるなら担任の先生の手から渡してあげてほしいとも思いました。式辞では2020年を一つの機会として、グローバルな活躍のできるバランスのとれた女性に成長してほしいという願いを述べました。式辞の本文を紹介いたします。

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『・・・さて、卒業生の皆さん、高校生活の3年間はとても早く感じた人も多かったのではないでしょうか。でもその中にはたくさんの思い出があったことと思います。特に行事では、思い出に残るいくつもの活躍がありました。中でも、私が一番印象的だったのは、スポーツ祭典の高3ダンス「すみれ」です。毎年スポーツ祭典のメインイベントとして行われますが、学年によってそのダンスに受ける印象も少しずつ違います。今年のダンスの印象を一文字で表せば「輪」だと思います。一つ一つの踊りの中に、まとまろうとする意識が強く表れ、全体の動きが大きなつながりのあるものに感じられました。個々の表現力も優れており、美しさを身体全体で表現できたところは、芸術に触れる機会の多いトキワ松生の豊かな感性が現れていたと思います。また、学年の先生方をはじめとして、多くの方々にやさしく包まれて育った、この学年の温かさも表われていたのではないでしょうか。

このような思い出とともに、この3年間には大きな成長や変化もあったと思います。自分の将来へ向かって真剣に考え、悩み動き出した皆さんは、これからの日本の社会を支える大切な宝物です。しかし、それと同時に今までとは違った、自分の行動により多くの責任を持たなくてはならない大人の世界に入っていきます。どうか、何事にも信念をもって歩んでいってください。

大人の世界と言うと、今日本では、これまで20歳から大人として認められることや負うべき責任を、いくつかの項目に関して18歳に引き下げていこうという動きがあります。その一つとして実際に、18歳で選挙権が与えられ、昨年夏の参議院選挙では皆さんの中にも投票に行った人がいると思います。つまりこれからは若い世代にも、責任ある考えや意見を求め取り入れていこう、社会や政治に意識を持ってもらおうと社会全体が動いているのです。皆さんも卒業後、自分の将来に目を向けると共に、よりよい日本、いや世界を築くために社会の一員なのだという自覚をもって行動していってほしいと思います。

2020年には東京オリンピックが開催されることが決まっています。世界から注目を受けるこの機会に、多くの国の人々との交流が行われることでしょう。そこで、皆さんにもトキワ松学園で培った社会に対応する力を発揮し、その交流や日本文化の発信に役立つグローバルな活動や仕事にかかわっていってほしいと思います。それに関わることですが、この1月27日に、東京オリンピックを機に、日本文化を発信するプログラムに対して応援するプロジェクト「beyond2020」のロゴマークの選定が行われ、全国の美術系大学を抑えて、横浜美術大学の3年生「菅原みこ」さんのデザインが選ばれました。これはまさに快挙と言えることです。今後日本中でこのマークが使われていきます。このマークを胸にトキワ生として胸を張って世界の人々との交流や文化活動を行ってもらいたいと思います。

トキワ松学園は、ご承知の通り昨年11月「創立100周年」を迎えました。この100年を機に、新たな歴史が始まるその記念すべき最初の卒業生として巣立つ皆さんは、新生トキワ松の代表と言えます。そんな皆さんは入学以来、創立者三角錫子先生の「鋼鉄に一輪のすみれの花を添えて」という言葉を、いろいろな機会で聞いてきたと思います。その強さと優しさを兼ね備えた女性像は、トキワ松生の象徴的な姿と言えます。今の時代、鋼とすみれを兼ね備えるということは、バランスのとれた人間になるということにもなるでしょう。しかし、人生や社会生活の中では、天秤のようにただその場が平行に釣り合うことだけが良いというわけではありません。時には仕事や大切な決断をするように、強さを大きく示さなくてはならない場面があり、それは自分の中のバランスを変え、傾けさせてもやり遂げなくてはなりません。また、時には家族や友人に対するように、大きな優しさで守り助けていくために、バランスを変えていかねばならないこともあるのです。それらをすべて含めてコントロールする力を持つことが本当のバランスのとれた生き方と言えるのでしょう。これは、一方的な知識を得るだけでなく、多くの人の意見を聞き、整理して自分としての答えを出せる豊かな思考力を持ってこそ成せるもので、トキワ松学園を卒業する皆さんにはしっかりとその力が身についているはずです。

卒業生の皆さん、どうぞこれからも、自分の中の「鋼とすみれ」を大切にして、何事にもバランスのとれた大人に成長していき、社会で活躍していってください。我々は皆さんの活躍をこの碑文谷の地で永遠のサポーターとして応援しています。でも、社会の荒波にもまれ、少し疲れたときは、遠慮なくトキワ松に帰ってきてください。先生方はいつでも笑顔で待っています。

最後になりましたが、保護者の皆様をはじめとして、本学園の教育にご理解ご支援をいただきましたすべての皆様に、心より感謝を申し上げ、私の式辞とさせていただきます。』

新しい世界に飛び立てトキワ生! 頑張れトキワ生!

 

 

トキワ松ギャラリー(卒業生作品紹介)

トキワ松学園中学校高等学校は、併設に横浜美術大学があり、高等学校に美術デザインコースを持つことでも知られています。美術デザインコースの入学者は年々増え、横浜美術大学をはじめ多摩美術大学・武蔵野美術大学・東京造形大学・女子美術大学など、多くの美術大学に卒業生を送り出しています。そんな中、卒業生で活躍されている方の作品や、横浜美術大学の学生さんの作品などを、生徒・保護者やお客様に見ていただけるよう、校舎の廊下をギャラリーとして作品展示しています。作品は一定期間展示後に順次入れ替わっていきますが、今回は間もなく展示が終了する卒業生の井上英里さんの作品をご紹介します。井上さんは、トキワ松学園高等学校を卒業後、美大・大学院を経て現在は「日展」をはじめとする多くの展覧会に入選する活躍をされています。

進学・特進コースや小中学生も一緒に生活する校舎ですが、美術デザインコースの生徒に限らず、芸術作品に触れることは観察力や感性を磨くよい機会であり、トキワ松の「美の教育」としても推し進めています。皆さんもトキワ松学園にお越しの際は、1号館1階の廊下に展示された作品を是非ご覧ください。

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「烏瓜 からすうり」 作 井上英里    「極楽鳥花 ストレチリア」作 井上英里

2017年スタート!スキー教室&始業式

トキワ松学園101年目となる2017年のスタートです。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

スキー教室
年明け早々の1月5~8日まで、私はスキー教室の引率で長野県の黒姫高原に行ってきました。中学1年~高校3年まで94名の参加者で、指導者は教員と卒業生に現地SAJのスクールインストラクターです。トキワ松のスキー教室が普通のスキー教室と違うところは、指導を現地のインストラクターだけに任せるのではなく、教員とこのスキー教室で育った卒業生のインストラクターも加わり、生徒たちに寄り添った指導をすることです。そして、中学1年生にとっては初めての全員参加の宿泊学習を、高校2・3年生が中心になって上級生全体で引っ張って行ってくれることです。まさにトキワ松ファミリーのスキー教室と言えます。

その歴史も古く、今回で64回を数えます。今年は温かいお正月で雪不足も心配されましたが、我々の到着に合わせるように雪が降り、全コース滑走が可能になりました。最終日にはSAJのバッジテストにチャレンジしました。結果は2~5級まで多くの合格者をだすことができましたが、生徒の皆さんにとっては級をとること以上に、大自然の中で貴重な経験ができたことが良かったのではないでしょうか。

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始業式
1月10日の始業式で次のような内容のお話をしました。

『年末年始はどのように過ごせたでしょうか?終業式でお話ししたように、除夜の鐘をききながら1年を振り返ることはできたでしょうか。いよいよ2017年が始まりました。皆さんは、どのような1年にしたいと考えていますか?学校で生活していると、4月が大きな節目となり、年末年始はただの通過点に思えてしまいます。しかし、この1月~3月を昨年の振り返りの期間と捉え、4月に向けた準備の期間として使えば、良いスタートができるはずです。挨拶を中心とした「100の対話」「トキワの5分」「なぜ?つまり」といった3つの基本をもう1度意識して、学校生活に臨んでみてください。そして、来年度の新学年に備えてください。

さて、3つの基本に加えて、2017年を迎えて生徒の皆さんにお願いしたいことは、勉強・部活動・委員会活動などに集中力をもって臨んでほしいということ。

皆さんは日本体育大学の「体育研究発表実演会」というのを知っているでしょうか?これは文字通り日頃の体育活動の研究成果を発表する催しで、昨年12月に第54回大会が、大阪と和歌山で行われました。武道や体操をはじめ、日体大伝統の「えっさっさ」など盛りだくさんの演技は観客を魅了するものばかりです。

その中で近年注目され、TVでも何度も放映されている「集団行動」は皆さんの中にも見たことのある人がいるでしょう。隊列を組んで男女の学生が行進し、号令の下に一糸乱れぬ動きを披露するもので、近年はその行進する隊列がぶつからないで交差する演技が注目されています。渋谷ハチ公前のスクランブル交差点を見て、なんで人がぶつからないのだろうと不思議に思い、それをヒントに組み立てた演技だそうです。もちろん練習と努力の積み重ねでできるものですが、不可能と思える動きを可能にしたのは、高い集中力と、絶対に成功させようとする強い意志、あきらめない心です。

皆さんの勉強や部活動においても、集中力をもって行えているでしょうか?目標を作り、強い意志をもって臨めているでしょうか?中途半端にあきらめてしまっていませんか?

時間をかけるだけでなく効率よく行うためには、集中力が必要です。勉強で言うなら、授業に集中、家庭学習のための環境を整える、時間を決めて学習をするなど、方法は単純明快です。わからない人は先生方に相談してください。あとは実行するか否かでしょう。2017年はぜひ集中力をアップさせ、皆さんの飛躍の年にしてほしいと思います。』